浜松市

浜松市エコハウスモデル住宅/きづきの家

静岡県浜松市西区大平台3丁目21-18

浜松市エコハウスモデル住宅/きづきの家外観 浜松市エコハウスモデル住宅/きづきの家の場所 浜松市エコハウスモデル住宅/きづきの家の設計図

エコハウス紹介

浜松市ってどんなところ?

浜松は年間日照時間が2400時間と全国でもトップクラス、そして冬は温暖な気候で大変住みやすい地域です。また、この地域の人たちは伝統的に「先取り精神」に富んでおり、平成24年度から、浜松の気候特性を活かし、省エネで環境負荷が少なくなるような工夫を凝らした「はままつエコハウスコンテスト」を開催しています。

太陽の恵みをとり入れる

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南面にある大きな開口から
太陽光や太陽熱が入り込む居間・食堂

このエコハウスはふんだんにある太陽光、太陽熱の恵みを有効に利用しています。南面の開口からは室内に直接日射熱・光を取り込みます。また、液集熱式太陽熱暖房・給湯システムは太陽熱を吸収する「集熱器」と、集められた熱を暖房用の温風や給湯用のお湯に変える「熱交換器」とで構成されています。屋根の「集熱器」には不凍液が循環することで太陽熱を吸収し、温められた不凍液は「熱交換器」を通って熱を空気や水に伝えます。温水は貯湯タンクに貯められて給湯用途に使うことができるほか、冬には床下のファンコイルで温められた空気が室内に送られることで、全館を穏やかに暖房します。

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居間にあるペレットストーブ

2階南向きの屋根には太陽光発電パネルがあり、最大3.3KWの発電が可能です。発電状況は1階居間のモニターで確認できます。
ストーブは木質ペレットを燃料としています。輻射熱で部屋を暖めるとともに、天気が悪い日には補助熱源として不凍液を温めてファンコイルに流して温風を吹き出、床下暖房にも使われています。

地域材の天竜杉

静岡県は日本有数の木材の集積地であり、同時に産地でもあります。このエコハウスでは地元産の天竜杉をふんだんに使っています。
「暴れ天竜」として恐れられた天竜川は、明治のはじめにおこった氾濫でこの地域に大きな被害をもたらしました。そのことをきっかけに天竜川上流に植林を始め、現在それが天竜杉としてこの地域の林業を支えています。天竜杉を積極的に使うことで、地域の林業の発展と健全な森林の育成に貢献し、木材の輸送エネルギーも削減できます。

きづきの森の家

このエコハウスは「きづきの森の家」と呼ばれています。「気」、「木」、「寄」、「基」など色々な「き」を含んでいます。エコな暮らしのヒントがこの家にはたくさん詰まっています。ここでのきづきや感覚を大切にして暮らし方をもう一度考えるきっかけにして下さい。

所在地・アクセス

静岡県浜松市西区大平台3丁目21-18

北緯 34.7132
東経 137.679133
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見学・宿泊について

当エコハウスを見学・宿泊希望の方は、電話にてご連絡をお願いいたします。

エコハウス管理事務所
Tel : 053-485-2021

活動の状況

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エコハウスでは、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき本市が指定した「浜松市地球温暖化防止活動推進センター」が、設備の案内や家庭でできるエコ活動についての紹介、相談などを行っています。
また、設計事務所、工務店、設備等販売業者、木材事業者で組織する「浜松市エコハウス推進協議会」において、エコハウスに関する知識・技術の習得や、情報の共有を目的とした勉強会を行っています。

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浜松市マスコットキャラクター
“はままつ福市長”の
「出世大名家康くん」の来場

さらに、平成24年度から、浜松の気候特性を活かし、省エネで環境負荷が少なくなるように工夫を凝らした住宅(エコハウス)の普及促進を図るために、「はままつエコハウスコンテスト」を開催しています。

設計者の意図

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浜松市の気象の特徴として、気温は年間を通して1日の温度差が少なく温暖な気候です。年間平均気温が17.4℃ですので、端境期は本当に過ごしやすい地域ですが、真夏の最低気温は県内でも最も高く、熱帯夜になりやすいと言えます。夏の過去最高気温が39.3℃で、全国でもトップクラスなのが示すように、昼間の日射対策はこの地域にとっても大切なことです。
また、冬の過去最低気温は-5.5℃ですが、平野部では雪が積もることはほとんど無く、朝、薄氷が張るのを見かける日でさえ数日です。浜松の年間降水量は1800ミリ前後で、県内では最も雨が少ない地域にあたります。雨が少ないということは、年間日照時間は逆に2400時間弱もあり、これは全国でもトップクラスです。となれば、浜松版エコハウスはこのふんだんにある太陽の恵みを有効に利用して太陽熱と太陽光を使わない手はありません。
そんな気象条件を踏まえ、冬以外の昼間は、南西から心地良い風が吹くこの地にエコハウスを建設するなら、兼好法師の「すまいは夏を旨とすべし」がごとく、閉鎖型の高気密高断熱仕様を押さえながらも、パッシブな先人の知恵を現代に置き換えた開放型住居を提案しました。
浜松のある遠州地方は「ようし、やろうぜ」「やってやろう」という意味の「やらまいか」精神が浸透しており、その精神がヤマハ、ホンダなど多くの企業を生みました。歴史的にも江戸時代の浜松藩は教育熱心な勤勉な風土があったといいます。日本の中央にあって、尚且つ、東西の往来のほぼ中央という要所にあることが功を要して、文化をいち早く吸収する「先取り精神」に富んでいます。
このエコハウスは先人たちの足跡の延長線上にあり、エコ文化をいち早く吸収する「先取り精神」に富んだモデルハウスとして成長を続けなければなりません。そのために、この『きづきの森』は市民が工夫できる余地を残し、維持管理しながらエコのある暮らしを実践して学ぶことができます。またモデルハウスを有効活用して、浜松の地元産業界による異業種交流会議などを行い、自動車や楽器、農業などの知恵を成長するエコハウスに引き続き生かし続けることが、地元に溶け込んだ本当の意味での浜松版エコハウスになると考えます。

設計

有限会社 住環境研究所
藤田昌弘

有限会社 住環境研究所

〒431-3126
静岡県浜松市東区有玉台2-32-33
Tel : 053-434-9911 Fax : 053-434-9995
Mail : info@jyukankyo-lab.com
http://www.jyukankyo-lab.com/

建築概要

建物概要

構造・階数

木造軸組・2階建・ベタ基礎

敷地面積

596.02㎡

建築面積

113.00㎡

延べ面積

147.50㎡

外皮面積

502.08㎡

主要な部位

屋根〜天井

鋼板0.4・アスファルトルーフィング・PB12.5・構造用合板12・通気層45・遮熱シート・構造用合板12・空気層85・セルロースファイバー100・杉板12

外壁〜内壁

モルタル下地20石灰系三方原土入左官塗装・アスファルトフェルト・通気層18・遮熱透湿防水シート・構造用合板9.5・セルロースファイバー100・漆喰塗り9

床〜地盤面

ナラ縁甲板15・杉板36(3層)・床下空間510・コンクリート150・基礎断熱フェノールフォーム40

開口部

建具の構成

既製アルミ樹脂複合断熱サッシ・木製サッシ

ガラスの仕様

ペアガラスLow-E(アルゴン封入)

自然エネルギー

太陽光発電

3.294kW・屋根面設置

太陽熱利用

①:屋根液集熱式ソーラーシステム(太陽熱集熱パネル6㎡・空気熱源HP給湯器・貯湯槽420L)

消費エネルギー

電気

①の空気熱源HP給湯器/②:エアコン 2階オープンスペース(冷房能力7.1kW:COP=2.6、暖房能力7.5kW:COP=3.8)、1階事務室(冷房能力2.2kW:COP=5.4、暖房能力2.5kW:COP=6.0)

主要な設備

バイオマス燃料

③:ペレットボイラー(最大9.5kW)

暖房方式

①のソーラーシステムと③のペレットボイラーから温水を床下ファンコイルユニットに循環させる床吹出し暖房

蓄熱 床下空間利用

①による床下空間での空気搬送

冷房方式

②のエアコン

全般換気方式

第3種換気

給湯方式

①のソーラーシステムによる

環境性能

熱損失係数 Q値(平成11年基準値) 2.0W/㎡K(2.7)
夏期日射取得係数 μ値(平成11年基準値) 0.064(0.07)
外皮平均熱貫入率 UA値(平成25年基準値) 0.58W/㎡K(0.87)
冷房時の単位日射強度あたりの日射熱取得量 mC 9.54W/㎡K
暖房期の単位日射強度あたりの日射熱取得量 mH 14.02W/㎡K
実開口面積比率・開放面積比率 33.2%・35.5%
相当隙間面積 C値 4.1㎠/㎡
太陽光発電パネル容量 3.29kW
模擬居住調査による一次エネルギー消費量 13.4GJ/年
模擬居住調査によるCO2排出量 -0.6ton/年