美幌町

びほろエコハウス

北海道網走郡美幌町字美會255番地他

びほろエコハウス外観 びほろエコハウスの場所 びほろエコハウスの設計図

エコハウス紹介

美幌町はどんなところ?

北海道にはアイヌ語に漢字をあてはめた地名が多く、美幌(びほろ)という素敵な名前もピ・ポロ(水多く、大いなる所)が由来で、大規模農業や酪農を営む豊かな北の大地が広がっています。オホーツク海から30kmほどの内陸部。遠いところという印象がありますが、女満別空港からは約10分、羽田空港から2時間の交通の便の良い町です。
冬は雪に閉ざされるイメージのある北海道のなかで、美幌町は冬に晴れた日が多いことで知られています。道内の人でも驚くような恵まれた気候を求めて、道内外から移り住む人が多いことも特徴です。

北海道ならではのスケール感

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美幌町がエコハウスの建設地に準備したのは、広さ4800㎡にもなる広大な丘。インターネットで審査が中継されたコンペで選ばれた設計案は、丘の頂上から南に大きな翼を広げて太陽と風を受けとめるダイナミックな計画で、さすが北海道と思わせるスケールの大きさです。

多世帯がともに暮らすライフスタイルの提案

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日本では一人暮らし世帯の割合がついにトップになってしまいました。いくら省エネで暮らしても、家一軒に一人では全体としては省エネにはなりません。美幌町では四世帯で暮らす家をエコハウスのコンセプトとしました。家族でなくても、同業者同士でなくても、人が集まって暮らす時代の到来を見すえています。

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美幌町の木材で、構造材から内外仕上げや家具まで作られたエコハウスは、四世帯が中央のスペースに集まって自分の好きな場所を選べるように設計されています。ここはトリプルガラスで断熱された半屋外のような空間で、季節を問わず明るさや温度、風などの変化を感じとれる工夫がされています。

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極寒地でも、明るく開放的な空間で暮らすための、優れた断熱や暖房の技術が確立されてきました。そのエコハウスで、多世帯が共に暮らすという、私たちが考えていかなければならない未来のライフスタイルを提案しています。

所在地・アクセス

北海道網走郡美幌町字美會255番地他

北緯 43.838
東経 144.089
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見学・宿泊について

当エコハウスを見学・宿泊希望の方は、電話かFaxにてご連絡をお願いいたします。

美幌みどりの村振興公社
Tel : 0152-72-0178
Fax : 0152-72-2179

活動の状況

平成22年6月からのオープン後、主に宿泊体験施設として活用することで、エコハウスの普及啓蒙活動を行っています。
稼働率は5割程度ですが、宿泊体験をすることで自然エネルギーを活用した冷暖房などの様々なエコ住宅設備を体験することができ、好評を得ています。
施設の利用者からの反応は、「開放感がある」「木や土間の温もりを感じる」等の声を頂いております。
このエコハウスは森林認証を受けた美幌町のカラマツ材を壁や柱に使用し、美幌町の豊かな自然を取り入れた環境共生住宅です。農業を基幹産業としている本町では、後継者不足などの課題の解決策の一つとして「多世帯の農家住宅」をコンセプトに、祖父母、父母、子供夫婦の3世代や血縁のない多世帯でも共に暮らせる家をイメージして作られており、場所やエネルギーを共有することで、無駄を軽減し、コンパクトに暮らすという、新たなライフスタイルを提案しています。
小高い丘の上に建てられているエコハウスは、扇状に開かれた外形が風を集め、心地よい夏の風が室内に入り込みます。また、地域の特徴である高い日照率を活かし、窓を南側に集約していることで、冬場でも暖かい太陽光を浴びることができます。

設計者の意図

多世帯で住むことの可能性

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北海道から宮古島まで全国20ヶ所の中にあって、美幌町の特徴は四世帯がともに暮らす多世帯の農家住宅という独自のテーマを加えていたことです。美幌町は、農家一戸あたりの耕作面積が広く、平均で22haの大規模農業を主産業としています。しかしながら、核家族化の進行による後継者不足、農業技術の継承や繁忙期の人材不足の問題は、町の課題のひとつでもありました。美幌町の家では、その地域に特有の自然エネルギーを活用するだけではなく、多世帯が場所や水周りを共有することで、一人当たりが使用する面積やエネルギーを減らす、自給・自立の住まいづくりを目指すことで応えようとしています。全体平面は、2階建ての個室棟と車庫棟からなる3つの棟が、土間空間によってつながれています。その共有の領域は、ガラス屋根、窓採光、開閉トップライト、大型引戸、床の高低差、階段、地中熱床暖房、木質ペレットストーブなど様々な要素が混在する環境です。人々は、場の広がりや明るさ、温度の違いなど、環境の差異を感じ取りながら自分にとって居心地のよい場所を見つけていきます。空間はつながっていながらも自立した人々の関係が派生していくような、ほどよい距離感をもった場をつくりたいと思いました。

設計

堀尾浩建築設計事務所
堀尾 浩

堀尾浩建築設計事務所

〒064-0810
北海道札幌市中央区南10条西15丁目3番6号
Tel : 011-676-5220
Fax : 011-676-5320
Mail : horio@kihachi-hh.jp
http://www.kihachi-hh.jp/

建築概要

建物概要

構造・階数

木造軸組・2階建・ベタ基礎

敷地面積

4,809.79㎡

建築面積

198.74㎡

延べ面積

252.96㎡

外皮面積

659.96㎡

主要な部位

屋根〜天井

鋼板0.4・全天シート・構造用合板12・通気層120・透湿防水シート・EPS板150・ポリエチレンシート・構造用合板(トドマツ)24内部現し

外壁〜内壁

カラマツ荒木24WPクリアー・通気層24・透湿防水シート・EPS板100・ポリスチレンシート・構造用合板12内部現し

床〜地盤面

コンクリート100金コテ 防塵塗料(床暖房パイピング)・土間コンクリート100・EPS板100敷込・ポリスチレンシート0.15・砂利150

開口部

建具の構成

既製木製断熱サッシ

ガラスの仕様

トリプルガラスダブルLow-Eグリーン(アルゴン封入)

自然エネルギー

太陽光発電

0.126kW・屋根面設置

地中熱利用

①:地中熱HP(暖房能力10kW:COP=3.7)

消費エネルギー

電気

①の地中熱HPによる床暖房/②:電熱ヒーター/③:空気熱源HP給湯器

主要な設備

バイオマス燃料

④:ペレットボイラー(10kW)/⑤:ペレットストーブ(5.4kW)

暖房方式

①の温水循環による土間床暖房、⑤のペレットストーブによる主居室の暖房

補助暖房

②による個室のパネル暖房

冷房方式

なし

全般換気方式

第2種換気

給湯方式

③の空気熱源HP給湯器(貯湯槽460L)に加えて④のペレットボイラーと貯湯槽460Lの併用

環境性能

熱損失係数 Q値(平成11年基準値) 1.5W/㎡K(1.6)
夏期日射取得係数 μ値(平成11年基準値) 0.082(0.08)
外皮平均熱貫入率 UA値(平成25年基準値) 0.39W/㎡K(0.46)
冷房時の単位日射強度あたりの日射熱取得量 mC 19.79W/㎡K
暖房期の単位日射強度あたりの日射熱取得量 mH 25.07W/㎡K
実開口面積比率・開放面積比率 10.0%・30.9%
相当隙間面積 C値 未測定
太陽光発電パネル容量 0.126kW